なちゅふぉと工房の溝部です。
今日の趣味の木工は、今は流行らないカントリー風の壁棚です。
前回に「釘や糊を使わない木工」と言うのを紹介しましたが、その第2弾です。
残念ながら、写真がこの一枚しか残っていません、材料は30ミリのチーク材のみで仕上げており、今考えれば、よくこんな贅沢なものを作ったものだと思います。当時、加工の練習をするために作ったもので、最初に書いた通り、釘も糊も一切使わず、ホゾ加工のみで仕上げています。背板と横板は通常のホゾ加工ですが天板と横板の継ぎ手には、蟻ホゾと呼ばれる加工をしています。この蟻ホゾは逆三角形のレールのようになっており、天板の後ろ側からスライドさせてはめ込んでいます。加工はかなり難しいですが、まず外れることの無い最高の組み手です。
この棚は、半艶が出ていますが、ニスもオイルも一切塗っていません。チーク材はもともと油分が非常に多い材料ですので、紙やすりをかけたあとに、ぐちゃぐちゃに丸めた紙で、ひたすらこすると、ちょうどいい半艶が生まれます。さすが値段の高い材料だけはあります。
今日の話はマニアック過ぎましたね。
どうしても、趣味の話となると夢中になってしまいます。(笑)
EBO